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卵巣がんの手術
再発手術
放射線治療

Last updated 2023-11-08 更新者:片木美穂

手術(卵巣がんの治療の流れ)

初回治療における手術の目的は、腫瘍の組織型と進展度を診断し、原発並びに転移層を可及的に摘出すること。
PDSが困難な場合には化学療法の効果を期待して生検による組織型の確定と最小限の進行期確認のための試験開腹術をしたのちに計画な腫瘍減量術(IDS)を行ったり、根治手術完遂率向上をを目的として術前化学療法(NAC)を行ったのち腫瘍減量術を行う場合もある。

また化学療法と並行、もしくは化学療法終了後に長期生存を目的としてステージⅢ、Ⅳの患者に対して維持化学療法を行ったり、初回化学療法に抵抗を示したり再発をした場合は二次的化学療法を行う。

再発手術

  1. プラチナ製剤感受性再発症例に対しては完全切除が可能と判断される場合に提案する。
  2. プラチナ製剤抵抗性再発症例に対しては、切除可能な孤立性病変や症状緩和が期待できる場合を除き手術療法を実施しないことを提案する。

(卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020より)

放射線治療

  1. 疼痛、出血なの症状を有する症例に対しては症状緩和のために放射線治療を提案する。
  2. 脳転移症例に対しては症状緩和と予後改善のために放射線治療を提案する。

(卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020より)

スマイリーより:
卵巣がんで有効性が認められているのは普通の放射線治療であり、重粒子治療や陽子線治療など高額な自由診療で行われている治療については現在のところ卵巣がんに有効であるということは証明されていないので注意。