Last updated 2023-11-08 更新者:片木美穂

診断

現在のところ、卵巣がんには有効なスクリーニング検査がありません。
卵巣がんの症状や徴候がある場合、医師は以下の検査を行います。
  • 婦人科診察・内診
  • 経膣・経腹超音波検査
  • CA-125血液検査
これらの検査は組み合わせて行うことで、有効性があがります。診断にあたり、医師はさらにCTスキャンやPETスキャンを使う場合もあります。
患者が卵巣がんを患っているかどうかを判断する唯一の決定的な方法は生検です。
診断が遅れると生存率も下がります。 がんが卵巣にとどまっている段階で診断されれば、5年生存率は93%です。しかしこの段階で診断を受けているのは、卵巣がんの診断を受けた人のたった15%です。

限局的   がんが原発巣にとどまっている    診断ケースの15%
局所的   局所的なリンパに広がっている    診断ケースの17%
遠隔転移  がんが転移している         診断ケースの62%
不明    診断ステージが特定できない     診断ケースの7%

出典:
全米がん協会 がんの実態と統計 2007年、アトランタ 全米がん協会2007年 SEER(Surveillance Epidemiology and End Results, 米国立がん研究所)2002年

卵巣がん
 

このページは世界卵巣がん連合(World Ovarian Cancer Coalition)の情報を元に、日本の卵巣がん患者さんに理解しやすく改変したものを掲載しています。