Last updated 2024-04-24 更新者:片木美穂
卵巣がんの症状
症状
卵巣がんの一般的な症状は以下の通りです。
膨満感
腹部のサイズが大きくなる/恒常的な膨満感(一時的な膨満感を除く)
食事の困難さ
食欲不振/すぐに満腹感を覚える
痛み
腹痛または骨盤痛
尿路症状
急な尿意、あるいは頻尿
場合によっては、次のような他の症状が発生する可能性があります。
- 排便習慣の変化
- 不正出血(閉経後に出血がある場合は、婦人科医が常に確認する必要があります。)
- 極度の倦怠感
- 原因不明の体重減少や増加
卵巣がんの症状は、普段から女性が経験する軽微な体調の不良と似ているため、「たいしたことがない」と見逃してしまうことがあります。
特に胃腸障害などそれほど深刻でない病状と混同されることがよくあります。
患者の大半は、病気がすでに進行していて治療がより困難な状態で卵巣がんの診断を受けます。
しかし、世界中で卵巣がんを患っている1,500人以上の女性を対象とした調査研究「World Ovarian Cancer Coalition Every Woman Study™」では、10人に9人の女性が、卵巣がん診断時のステージに関係なく、診断前に複数の症状を経験していることがわかりました。
しかし驚いたことに、調査研究では女性の3分の2以上が診断前に卵巣がんについて聞いたことがない・何も知らなかったことがわかりました。
診断の遅れを減らすためには、卵巣がん患者や医師がともに卵巣がんとその症状についての啓発をすることが不可欠です。
卵巣がんには早期発見をすることで死者数を減らす定期的な検診方法がありません。
そのため一人一人の女性が症状を見逃さず婦人科に速やかに繋がる情報提供が必要なのです。
このページは世界卵巣がん連合(World Ovarian Cancer Coalition)の情報を元に、日本の卵巣がん患者さんに理解しやすく改変したものを掲載しています。