Last updated 2024-04-24 更新者:片木美穂
卵巣がんとはどんながんですか?
概要
「卵巣がん」は、卵巣、卵管、腹膜、および一部の原発巣が不明な腹腔内に影響を与えるさまざまな種類のがんの総称です。卵巣がんには30種類以上のタイプがあると推定されており、種類ごとに発生率と見通しには非常に大きなばらつきがあります。
卵巣がんは信頼できるスクリーニング検査がありません。
すべての年代の女性に発症する可能性があり婦人科がんのなかでは最も死亡者が多いがんです。卵巣がんは信頼できるスクリーニング検査がないことによる診断の遅れと、卵巣がんそのものの自覚症状が軽微な病気と類似しているため、診断される多くの女性はがんが進行してから発見されることが多く治療に苦慮しています。
卵巣がんの種類
卵巣がんにはさまざまな種類があり、それらが由来する細胞の種類、卵巣を構成する3つの主要な細胞の種類にちなんで名付けられています。
上皮性卵巣がん
卵巣(上皮)の表面に発生する最も一般的な卵巣がんです。卵管がんと腹膜がんもこのタイプの卵巣がんに含まれます。
胚細胞腫瘍
卵巣の生殖細胞に由来します。診断される患者さんが少ないがんです。
性索間質性腫瘍
結合組織細胞に由来します。診断される患者さんが非常に少ないがんです。
部位の名前
①卵巣 ②卵管 ③子宮内膜 ④子宮筋層 ⑤子宮頸部 ⑥膣
このページは世界卵巣がん連合(World Ovarian Cancer Coalition)の情報を元に、日本の卵巣がん患者さんに理解しやすく改変したものを掲載しています。