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緩和ケア
誤解されがちな緩和ケア
緩和ケアの重要性
緩和ケアについて正確に知りたい

Last updated 2024-04-24 更新者:片木美穂

緩和ケア

緩和ケアは卵巣がんと向き合いながら患者さんがその人らしく生きるために早期から取り入れて欲しいとスマイリーでは願っています。

誤解されがちな緩和ケア

「緩和ケア」とは病と向き合う患者さんが病気による辛い症状・不快な症状、また精神的な悩み・不安などを和らげる治療のことをいいます。
決していのちの最後の時間だけに行われる治療ではありません。


↑日本緩和医療学会のYouTubeチャンネルにとてもいい動画がありましたのでご紹介させていただきます↑

日本では、今後6年間のがん医療の方向性を決める「がん対策推進基本計画」でも「早期からの緩和ケア」を進めていくことが示されているのですが、まだまだ世の中の認識とは違っているのが実情です。
緩和ケアに対する誤解は患者だけではなく医療者のなかでも根深く「もう治療がないから緩和ケアに行って」といった言葉を未だにかける医師がいたり、早期からの緩和ケアを希望する患者さんに対して「まだ早い」「婦人科で対応できる」として患者さんの辛さがさらに増悪することにより患者さんの不満や不安が増すといった悪い結果に繋がることも少なくありません。
また緩和ケア外来を持つ病院でも「他院からの紹介をまだ受けられる整備ができていない」などという場合もあり患者さんが柔軟にアクセスできないことも多いという問題を抱えているのも事実です。

緩和ケアの重要性


肺がんの患者さんに対して抗がん剤による標準治療のみを受ける人たちと、それに加えて月に1度以上緩和ケアチームの面談を受ける患者さんとを比較した臨床試験では、緩和ケアチームのサポートを受けた患者さんの方の生命予後が良かったという結果があります。
たった2.7ヶ月といいますが、これは治療に苦慮している患者さんにとってはとても大きな数字であることは想像に難しくないと思います。
がんという病気になってしまうと患者さんは病気が引き起こす不安や痛みだけではなく、自分の健康に自信を失ったり、家族や職場に迷惑をかけているといった苦しみ、自分が今後どうなっていくのかといった不安などに晒されます。
しかしがんの診察室ではなかなか主治医とそれらについてゆっくり話し合うことは難しいのではないでしょうか?
身体的な症状がなくても、がんについて心に浮かぶ不安や不快感、悩みを緩和ケアチームと話すことで必要に応じて適切なケアをうけられたり、気持ちの整理がつく、気持ちの負担が和らぐこともあります。

緩和ケアについて正確に知りたい

緩和ケアについて正確に知りたい方には以下のサイトがおすすめです。
緩和ケア普及啓発事業 もっと知ってください緩和ケア.net