【お知らせ】ゼジューラカプセル(ニラパリブ)が薬価収載が了承されました!
11月11日に厚生労働省中医協総会においてゼジューラカプセル(ニラパリブ)の薬価収載が了承されました。
18日に薬価収載される予定でそれ以降患者さんのもとに薬が届き始めます。
卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法
白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法
白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん
リムパーザ(オラパリブ)に比べゼジューラは1日1回の経口投与であること(オラパリブは朝夕2回)
また初回化学療法後の維持療法についてリムパーザはBRCA1/2遺伝子変異を対象にしていますが、ゼジューラは卵巣がん全般になっているなど適応が広くなっています。
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=70152
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ゼジューラについては患者向けガイドが公開されています
https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/400256_42910E3M1020_1_01G.pdf
ゼジューラの添付文書はこちらになります
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400256_42910E3M1020_1_02
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対象となる患者さんや体外診断薬の情報、また副作用はどのようなものがでるか、減薬についても書かれていますので主治医にしっかり読んでもらい治療について検討してもらってください
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ゼジューラの薬価収載は18日ですが、みなさんの病院で使われるまでには各医療施設により手続きがありすぐに使えない場合もあります。
(例えば院内で使用の許可が必要であったり、ゼジューラの品質を確保しながら保管する冷蔵庫のスペースを確保するなど)
なので、治療を検討される患者さんにつきましては主治医としっかり話し合いいつから使える予定なのかなど確認をしてみてください。
同じPARP阻害薬であるリムパーザ(オラパリブ)承認時は、医師がPARP阻害薬の使用経験がないため服薬指導がおぼつかない・減薬の基準を把握していないなど多くのトラブルがあり患者さんから患者会への問い合わせが多発しました。
今回はそのようなことが起きないことを祈っていますが、患者側からも気になるようなら医師に自分にとって必要な治療なのか確認をしてみてくださいね。
また新薬は少数の患者さんの治験の結果承認され多くの患者さんが使うことになります。
未知の副作用などが起きることもあります。
必ずしも新薬=最高の薬というわけではありません。
使用においては慎重に主治医と話し合うようにしてください。