【お知らせ】ニラパリブが卵巣がんに対して承認されました。
2020年09月09日
厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会は9月4日に卵巣がんに対してセジューラカプセル(ニラパリブ)を承認しました。
リムパーザよりは広い適応で承認されました。
実際にこれから薬価などが検討され、患者さんに届くのはまだ少し先になります。
また医療機関では新しい薬を患者さんに使うにあたり院内での手続きが必要になる場合もあり病院により使い始める時期に少し差があります。
ニラパリブが自分にとって必要なのかとお考えの患者さんは主治医と情報を共有しておくと良いかもしれません。
リムパーザよりは広い適応で承認されました。
実際にこれから薬価などが検討され、患者さんに届くのはまだ少し先になります。
また医療機関では新しい薬を患者さんに使うにあたり院内での手続きが必要になる場合もあり病院により使い始める時期に少し差があります。
ニラパリブが自分にとって必要なのかとお考えの患者さんは主治医と情報を共有しておくと良いかもしれません。
以下、ミクスオンラインより引用
▽ゼジューラカプセル100mg(ニラパリブトシル酸塩水和物、武田薬品):「卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法」「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法」「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。再審査期間は8年。
ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬。PARP阻害薬は、DNAの相同組換え修復機構が機能していないがん細胞に対し、特異的に細胞死を誘導する新規機序の薬剤。PARP阻害薬はアストラゼネカのリムパーザ(オラパリブ)があり、ゼジューラは承認されれば2番手となる。
ただ、ゼジューラの方が適応は広い。「卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法」の適応について、リムパーザはBRCA遺伝子変異陽性患者を対象とするが、ゼジューラは同遺伝子変異の発現有無にかかわらず使用できる。また、ゼジューラに持つ「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん」の適応はリムパーザにはない。リムパーザは1日2回経口投与で用いるが、ゼジューラは1日1回経口投与で用いる。
海外では20年5月時点で、「卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法」の効能は米国のみで、「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法」は40の国・地域で、「相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん」は2か国で、それぞれ承認されている。