卵巣がん体験者の会スマイリーバナー

ovarian cancer patients support group,SMILEY

スマイリーからのお知らせ


【お知らせ】新型コロナウイルスに対する”卵巣がん”患者さんへのQ&A

2020年04月02日

 

平素よりスマイリーの活動へのご理解とご協力ありがとうございます。
新型コロナウィルスが大都市で猛威をふるっており、一部医療機関が閉鎖など不安な卵巣がん患者さんやご家族もおられると思います。
3月中旬ごろからご相談のメールが爆発的に増えており相談内容が共通するものが多数あるために代表的なものに関して掲載いたします。

Q1.現在抗がん剤治療中です。治療を受けている病院が新型コロナウィルスで抗がん剤治療ができなくなったらどうすれば良いでしょうか。
A1.受診時に主治医に対して「万が一そういった事態が起きた場合はどのようにすれば良いか」「近医を速やかに紹介、治療の継続ができるのか」確認をしてください。
これまで東日本大震災等で被災をされ治療スケジュールどおりに治療を受けられなかった患者さんなどもおられます。
上皮性卵巣がんの場合は、1週間程度治療が延びることは治療を行っていてもままあり(骨髄抑制等で)、慌てず焦らず指示を仰いで動きましょう。
(胚細胞腫瘍のかたはQ2をご確認ください)

Q2.胚細胞腫瘍の患者です。治療を受けている病院が新型コロナウィルスの関係でスケジュール通り治療が進まない場合はどうしたら良いでしょうか。
A2.胚細胞腫瘍の場合は3週間に1回の治療が原則です(もちろん事情があれば延びる場合もありますが)。これまでも東日本大震災や熊本の震災のとき、関西の台風の時など、通っていた医療機関での治療がままならなかった場合には、スマイリーの活動に理解をしてくださっている婦人科や腫瘍内科をご紹介して治療を続けてもらいました。
しかし、今回は震災と違い、患者様に長距離の移動をお願いすることはロックダウン等々が起きた時に困ってしまう場合も想定されます。
そこで、主治医と万が一、病院で治療を継続できない時にどこの病院を紹介してもらえるかなどしっかり確認をしておいてください。
卵巣の胚細胞腫瘍は希少なため、大きな病院の偉い先生でも治療の経験がない場合があります。
強い抗がん剤を使うため治療経験のある医師に繋いでもらいましょう。
スマイリーでも一部地域で協力してくださる先生のリストがあるので、主治医が「紹介先が思い当たらない」などいったときはご相談ください。
日本各地の卵巣胚細胞腫瘍治療ができる先生方で病院が閉鎖等々で治療を続けられない患者さんを紹介してもらえれば引き受けるよという先生がおられましたらぜひご連絡いただけましたら幸いです(info.smiley@gmail.comもしくは片木美穂のFacebookまで)。
先生方がおられる地域の患者さんで病院の閉鎖で治療の継続ができない患者さんをおつなぎできればと思います。
震災時などいつもたくさんの先生に名乗り出ていただき感謝しています、おかげさまでどの患者さんも治療を継続することができその後、もとの医療機関に戻り過ごされています。

Q3.コロナウィルスが怖くて不安で不安で話を聞いてもらいたい。
A3.医療機関の相談支援センター等々でそうした不安に寄り添おうと支援が開始されています。不要不急の外出をしないよういわれているなかで出かけるのは躊躇われるかもしれませんが診察に出かけられた際など少しお話を聞いてもらうだけでも違うかもしれません。
また一部ワイドショーなどでは感染症の専門でもない医師が不安を煽るような発言をしているものも見受けられます。
不安が強い方はついついすがるようにそういった番組を見てしまいがちですが、ニュースはNHKなどを確認するようにし、ワイドショーなどを見るのを減らしてみるのも良いかもしれません。

近日世界卵巣がん連合に所属する患者会(日本はスマイリーのみ)でオンライン会合を行い卵巣がん患者さんに共通のメッセージを発信できないか検討する予定です。もしもそのような方向になった際は改めてお知らせいたします。
今回の投稿は現場でスマイリーに届く相談のみでアナウンスさせていただいております。


 


お知らせ

HOME | お知らせ | 20200402094340