Last updated 2023-09-20  更新者:片木美穂

卵巣がん体験者の会スマイリーでは卵巣がんの治療や、患者さんの生活の質の向上のため医療従事者のみなさん、学生のみなさんの研究に積極的に協力しています。
今回、植原 千陽さん(明治学院大学大学院心理学研究科心理学専攻臨床心理学コース博士前期課程2年)より研究協力のお願いがありました。
下記を読んでいただきご条件に合致する方には協力いただけましたら幸いです。
研究者である植原さんへの連絡方法はこの文章の最後尾にあります。
ご都合の良い方法でご連絡ください。

 

回復期にあるAYA世代婦人科がん患者の体験と心理的過程に関する検討


本研究にご参加いただける方は次の通りです。

1. 婦人科がんの診断を受けていらっしゃる20歳〜59歳の方
2. 診断当時の年齢がAYA世代(15歳〜39歳)に該当される方
3. 術後の治療が終了して1年以上が経過していらっしゃる方
4. 調査時点で転移や再発などを認めていない方
また、ささやかですが、謝礼をお渡しいたします。
このほかにもご参加いただくための基準がございます。詳細についてはご相談いただけますと幸いです。


説明文書

1.研究の背景と目的

本研究は、がんの発病から治療そして現在に至るまで、患者の皆様がどのような体験を有し、どのような心理的プロセスを経験していらっしゃるのか、その過程でどのような心理的サポートを得ておられたのか、またどのような心理支援を必要としていらっしゃるのかについて検討することを目的としております。
この調査によって、AYA世代婦人科がん患者の方の発病から現在までの体験の心理的プロセスを見出し,今後のAYA世代のがん医療における心理的支援のあり方を検討するための基礎的資料を得ることが期待されます。
ご多忙とは存じますが、以上の研究目的をご理解いただいた上で、下記の研究参加にあたっての説明事項を良くお読みいただき、本調査にご協力頂けますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

2.研究の方法

本研究では、協力してくださる皆様のご都合の良い日時にインタビューを行います。インタビューは対面もしくはオンラインで行います。時間は1時間から1時間半程度です。インタビューは、同意が頂けた場合、録音させて頂きます。
 また、インタビュー実施の際、事前にお送りするフェイスシートにご回答をお願いいたします。
本研究は、明治学院大学心理学部倫理委員会の承認を得ており、2024年3月31日まで実施される予定です。

3.研究を実施する者

研究責任者:金沢 吉展(明治学院大学心理学部心理学科・教授)
研究分担者:植原 千陽(明治学院大学大学院心理学研究科・博士前期課程2年生)

4.研究への参加が任意であること

本研究への参加は任意です。あなたの自由な意思が尊重されます。研究に参加しないことによって、今後いかなる不利益な対応を受けることもありません。ご協力いただくインタビューについても、答えたくない項目についてはご回答いただかなくて構いません。この場合でも、いかなる不利益な対応を受けることもありません。
いったん参加に同意して頂いた場合でも,いかなる不利益も受けることなく同意を撤回することができます。研究参加を取りやめたい場合は、一緒にお渡しいたします「同意撤回文書」に署名の上、この説明文書の最終ページに記載されております問い合わせ先までお送りください。その場合、提供していただいたデータ等は廃棄され、それ以降はそれらの情報が研究のために用いられることはありません。なお、既に研究成果が発表されている場合は、データ等の破棄はできませんのでご了承ください。

5.本研究への参加をお願いする理由

本研究は、回復期にあるAYA世代婦人科がん患者の方の心理的適応の過程を検討するため、AYA世代のがん患者様の患者会の方から、患者様にお声がけ、ご協力をお願いしております。

6.本研究への参加に伴う危険性、不利益

本研究への参加に伴い、健康被害等の危険や、痛み等の不快な状態、その他参加される方に不利益となることが生じる可能性はほとんどありません。ただし、本調査の手続きの中で、ご自身の体験や思い等を語っていただく際に、当時の辛い体験や思いが想起されるといったことなどが生じる可能性があります。その場合は,担当者(植原千陽)にご連絡頂き,担当者(研究分担者)及び研究責任者の判断のもと,適切な医療機関,カウンセリング機関等をご紹介させて頂きます。

7.研究結果の使われ方

いただいたデータや個人情報は、本研究を遂行し、その後検証するために必要な範囲においてのみ使用いたします。本研究のために研究従事者以外の者または明治学院大学心理学部以外の機関にデータを提供することはありません。
いただいたデータや個人情報が記された資料は、情報漏れのない対策を十分に施したコンピュータを使用して、外部記憶媒体に記録し、外部記憶媒体は鍵をかけて厳重に保管し、紛失、盗難などのないように管理いたします。いただいた個人情報の取り扱いには十分配慮し、外部に漏れないよう厳重に管理いたします。
ご提出いただいた同意書及びデータは2034年3月31日まで責任をもって保管した後、シュレッダー、もしくは記録されている外部記憶媒体の物理的破壊によって、完全に破棄します。
本研究で得られた成果は明治学院大学大学院の修士論文、明治学院大学の心理学研究科紀要等で公表・発表する予定ですが、公表・発表する場合はご参加いただいた方のプライバシーに慎重に配慮いたしますので、個人を特定できる情報が公表されることはありません。

8.本研究の意義

この研究に参加することによって、当時生じていた出来事や感情を言葉に出して話すことにより、気持ちが整理されることが生じるかもしれません。ただし、本研究への参加は、これらの効果を保証するものではありません。
また本研究は、AYA世代の婦人科がん患者の心理的支援のあり方に関する研究の発展に寄与すると考えられます。

9.研究に関する資料の開示

ご希望があれば、他の対象者の個人情報保護や本研究の独創性の確保に支障がない範囲で、本研究の研究計画および研究方法、研究により得られた成果についての資料を開示いたします。また、本研究に関するご質問がありましたらいつでもお尋ね下さい。

10.研究の実施費用

本研究にかかる費用は、研究実施者の私費から支出されます。

11.利益相反

本研究の実施にあたり、本研究を実施する者に利益相反はありません。

12.研究参加への謝礼

本研究への参加に際して、交通費をお支払いいたします。
また,インタビュー一回につき1,000円の謝礼をお支払いいたします。

13.知的財産権の帰属

本研究の成果により特許権等の知的財産権が生じる可能性がありますが、その権利は本研究の責任機関である明治学院大学に属し、対象者の方には属しません。

14.問い合わせ先

担当者:植原 千陽
所属: 明治学院大学大学院心理学研究科心理学専攻臨床心理学コース博士前期課程2年
住所:〒108-8636 東京都港区白金台1-2-37
電話番号:03-5421-5365(金沢吉展研究室)
e-mail:22psm103@meijigakuin.ac.jp