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ovarian cancer patients support group,SMILEY

卵巣がんについて

卵巣がんとは、卵巣および卵管および周辺の細胞から生じるがんです。
国籍や年齢を問わず、すべての女性は、卵巣がんを発症するリスクがあります。
世界で卵巣がんは7番目に多いがんであり、女性のがんによる死亡原因の第8位です。
日本では、年間9804人(2013年)が罹患し、 年間4758人(2016年)が亡くなっているがんです。
特徴として発症しても自覚症状が乏しく、発見時におよそ 半数が進行がんです。
主な治療は、手術と抗がん剤治療です。

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LinkIcon国立がん研究センター がん情報サービス 卵巣がん  

卵巣がん
 

症状

 

卵巣がんの症状は、胃腸障害などそれほど深刻でない病状と混同されることがよくあります。患者の大半は、病気がすでに進行していて治療がより困難な状態で卵巣がんの診断を受けます。卵巣がんをより早期に発見するには、家系の病歴(家族歴)はもちろん、リスク因子、徴候や症状を知っておくことが非常に重要です。
 
医師が卵巣がんと他の病気を見分ける際には、症状の頻度と組み合わせが役立つと言われています。以下の中から一つ以上の症状がほぼ毎日、3週間続くようであれば、医師に相談すべきです。

  • 腹部のサイズが大きくなる/恒常的な膨満感(一時的な膨満感を除く)
  • 食欲不振/すぐに満腹感を覚える
  • 腹痛または骨盤痛
  • 急な尿意、あるいは頻尿

卵巣がんを発症した女性は、しばしば上記の一つかそれ以上の症状を頻繁に経験します。それ以外にも便通の変化や、不正性器出血、疲労感や突然の体重減少あるいは体重増加(この場合は腹部まわり)などの症状が起こる場合もあります。しかし卵巣がんが原因かどうかを医師が判断するにあたり、これらの症状は決め手になりにくいと言えます。

卵巣がんについて誰もが知っておくべき5つのこと

1.すべての女性に卵巣がんのリスクがあります。

世界中で、毎年25万人近くの女性が卵巣がんの診断を受け、14万人が卵巣がんで亡くなっています。他のがんと違い、発展途上国も先進国も同じように卵巣がんに罹患します。卵巣がんの症状やリスク因子、そして母方、父方双方の家族歴を知っておくことが重要です。

世界における婦人科がんの年間発症と死亡割合
発症件数  

  • 子宮体がん   288,387
  • 乳がん    1,384,155
  • 子宮頸がん  530,232
  • 卵巣がん    224,747

死亡件数

  • 子宮体がん 73,854
  • 乳がん 458,503
  • 子宮頸がん 275,008
  • 卵巣がん 140,163

出典:WHO(世界保健機構) GLOBOCAN 2008年

 

2.卵巣がんの症状を意識していれば、卵巣がんをより治療しやすい早期に診断できる可能性があります。

もし以下にあげる症状のうち、一つ以上を頻繁に経験した場合には、医師に相談することが重要です。

  • 腹部のサイズが大きくなる/恒常的な膨満感(一時的な膨満感を除く)
  • 食欲不振/すぐに満腹感を覚える
  • 腹痛あるいは骨盤痛
  • 急な尿意、あるいは頻尿

これらは、あまり深刻でない一般的な病気の場合にもよく見られる症状ですが、念のために医師に診てもらいましょう。
 

3.早期の診断であれば、患者の生存率は大幅に改善します。

がんが卵巣にとどまっている初期の段階で卵巣がんが診断された場合、90%近い患者が5年(がん治療で生存率を測定するのに一般的に使われる期間)以上生存します。
卵巣がんらしき症状がある女性は、すぐに専門医にかかり正確な診断を得るべきです。卵巣がんの診断を受けた場合は、婦人科がんを専門に治療する婦人科腫瘍専門医から治療を受けることが最適です。
 

4.卵巣がんは、しばしば進行した段階で診断されます。

卵巣がんは、医師にかかるのが遅れ、すでに進行した段階で診断されることがしばしばあります。女性たちは症状があっても、「生理の時期」、「更年期障害」、「食べすぎ」が原因だと考えたり、一般的な胃腸の不調と混同したりするために進行して診断されるのかもしれません。医師側もこうした症状について、最初はあまり深刻でない原因を予測しますが、症状の頻度によって卵巣がんも原因の可能性として考えます。このため、患者は症状に関する日記をつけておくと役立ちます。
 

5.多くの女性は、子宮頸がん検診(パパニコロー検査)で、卵巣がんを発見できると誤解しています。

子宮頸がん検診では、卵巣がんは発見できません。子宮頸がん検診は、子宮頸部にある細胞の前がん状態への変化を発見する検査で、その子宮頸部異常は卵巣がんに比べずっと治療成績も良いのです。

卵巣腫瘍の臨床病理学的分類

卵巣腫瘍はその発生する部位によって、上皮性(じょうひせい)腫瘍、胚細胞性(はいさいぼうせい)腫瘍、性索間質性(せいさくかんしつせい)腫瘍などの組織型に分類されています。
卵巣の表面を覆う上皮に発生する漿液性腺がん、粘液性腺がん、明細胞腺がん、類内膜腺がんで卵巣がんのおよそ90%を占めています。

Ⅰ.表層上皮性・間質性腫瘍

漿液性腺癌

粘液性腺癌

類内膜腺癌

明細胞腺癌

腺癌線維腫

腺肉腫

中胚葉性混合腫瘍

(癌肉腫)

悪性ブレンナー腫瘍

移行上皮癌

未分化癌

Ⅱ.性索間質性腫瘍

線維肉腫

セルトリ・間質細胞腫

(低分化型)

Ⅲ.胚細胞腫瘍

未分化胚細胞腫

卵黄嚢腫瘍

胎芽性癌

多胎芽腫

絨毛癌

悪性転化を伴う成熟奇形腫

未熟奇形種(G3)

Ⅳ.その他

 癌腫

肉腫

悪性リンパ腫(原発性)

二次性(転移性)腫瘍