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<このページに掲載されている情報>
プラチナ抵抗性再発卵巣がん
主なレジメン
マイクロサテライト不安定性(MSIーHigh)を有する固形がん

Last updated 2021-04-21 更新者:片木美穂

プラチナ抵抗性(耐性)再発卵巣がん

プラチナ抵抗性(platinum resistance)再発卵巣がんとは

プラチナ製剤(カルボプラチン、シスプラチン、ネダプラチンなど)の治療を最後にした日からおよそ6ヶ月未満で再発をした卵巣がん。プラチナ抵抗性再発卵巣がんはプラチナ製剤を除いた治療が行われる。


  1. 前回の治療と交差耐性のない単剤治療を提案する。
  2. 単剤の化学療法に加え、ベバシズマブの併用療法を提案する。

(卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版より)


主なレジメン

イリノテカン

100mg/㎡、静注、day1,8,15 (4週ごと)

エトポシド

50mg/㎡、経口、day1-21 (4週ごと)

ゲムシタビン

1000mg/㎡、静注、day1,8,15 (4週ごと)

トポテカン(ノギテカン)(±ベバシズマブ)

1.5mg/㎡、静注、day1-5 (3週ごと)

1.25mg/㎡、静注、day1-5 (3週ごと)

ドセタキセル

70mg/㎡、静注、day1 (3週ごと)

パクリタキセル(±ベバシズマブ)

180mg/㎡、静注、day1 (3週ごと)

80mg/㎡、静注、(毎週)

リポソーマルドキソルビシン(±ベバシズマブ)

40mg/㎡、静注、day1 (4週ごと)

50mg/㎡、静注、day1 (4週ごと)

(併用)ベバシズマブ

15mg/kg、静注、day1 (3週ごとで治療に併用)

10mg/kg、静注、day1,15 (4週ごとで治療に併用)

ドキシル±ベバシズマブ

治療スケジュール


ドキシルは4週ごと、最大10サイクルを原則とする。
ドキシルをベバシズマブと併用する際はドキシルの投与量を40mg/㎡とする。

トポテカン±ベバシズマブ

治療スケジュール


3週ごと増悪まで
採血を投与前に行い治療に支障がないか確認すること。
ベバシズマブと併用する際はトポテカンの投与量を1.25mg/㎡/日とすること。
CT/MRIを9週ごとに行い増悪していないか確認すること。

イリノテカン単剤療法

治療スケジュール


4週ごと
採血を投与前24時間以内に行い治療に支障がないか確認すること。

ゲムシタビン単剤療法

治療スケジュール


4週ごと
採血を投与前24時間以内に行い治療に支障がないか確認すること。
Muchらの研究では2投1休のスケジュールで臨床試験が行われている。
日本ではFerrandinaらの研究の結果を持って公知申請されているため【用法容量】は3投1休となっている。
日本人に対する大規模な有効性や安全性のデータはない。

エトポシド単剤療法

治療スケジュール


1-21日連続経口投与で4週ごと、増悪まで
採血を投与前2週間ごとに行う
CT/MRIを8週ごとに行う

マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形がん治療

抗PD-1抗体であるペムブロリズマブが「がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形がん(標準的な治療が困難な場合に限る)に保険適用になった。MSI-Highを有する症例においては治療の選択肢になりうるが、まだ症例数が少ないことから今後の集積が待たれる。
(卵巣がん治療ガイドライン2020より)


ペムブロリズマブ療法

治療スケジュール


投与当日または前日に全血球算定(CBC)、生化学検査を行う。
内分泌機能検査(TSH,FT4など)を1ヶ月毎程度に行う。
CTは2〜3ヶ月毎に行う。
基本的に減量は行わず体格にも関係なく200mg投与する。
1次治療には有効性を示していない(初回化学療法は卵巣がんのガイドラインに沿ったものを行うこと)。
遺伝性がんのリンチ症候群の可能性が疑われる場合、遺伝カウンセラーなどからしっかり説明やカウンセリングなどのサポートを受けること。

参考図書:卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版
参考図書:誰も教えてくれなかった婦人科がん薬物療法改訂第2版