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胚細胞腫瘍の手術
初回化学療法
再発治療

Last updated 2021-04-21 更新者:片木美穂

胚細胞腫瘍
手術

胚細胞腫瘍の手術は卵巣がんに準じて両側付属器摘出術+子宮全摘出術+大網切除術に加え、腹腔細胞診、骨盤・傍大動脈リンパ節郭清(生検)、腹腔内各所の生検が奨められる。ただしリンパ節郭清は省略可能。
悪性胚細胞腫瘍は生殖年齢の若い女性に発症するため妊孕性温存について問題となるが、妊孕性温存が必要な場合は進行期にかかわらず妊孕性温存は可能である。

ただし文献の多くで妊孕性温存に肯定的であるが進行例の妊孕性温存手術に対するエビデンスは未だ不十分との意見もある。

 (卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版より)

初回化学療法


  1. ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチンを用いた術後化学療法を推奨する。
  2. Ⅰa期の未分化胚細胞腫と、Ⅰ期かつGrade1の未熟奇形腫は厳重な観察のもとに化学療法の省略を提案する。

(卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版より)


ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン(BEP)療法

治療スケジュール


治療は3週ごと、3-4サイクル行う。
基本的に減量や延期は行わず21日サイクルで治療が行われる。21日目に好中球が1000/μL未満の時のみ延期を考慮する。
採血では腫瘍崩壊症候群のモニタリングとして尿酸などの確認が必要。
ブレオマイシンによる肺障害のチェックのために胸部X線の撮影を適宜行う。
CTを2サイクルごとに行う。

再発治療


  1. 化学療法を推奨する。
    1. TIP療法(パクリタキセル+イホスファミド+シスプラチン)
    2. VeIP療法(ビンブラスチン+イホスファミド+シスプラチン)
    3. VIP療法(エトポシド+イホスファミド+シスプラチン)
  2. 手術療法を提案する。
  3. 化学療法不適応や手術困難な症例に対して放射線治療を提案する。

(卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版より)


パクリタキセル+イホスファミド+シスプラチン(TIP)療法

治療スケジュール


3週ごと4サイクル
採血では腫瘍崩壊症候群のモニタリングとして尿酸などの確認が必要。 
肺障害のチェックのために胸部X線の撮影を適宜行う。 
CTを2サイクルごとに行う。

参考図書:卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン2020年版
参考図書:誰も教えてくれなかった婦人科がん薬物療法改訂第2版