自分の体をもっと知ろう。


mayさん (卵巣と子宮体の重複がん患者)


私は2014年12月に「卵巣と子宮体の重複がん」であることが、手術と病理検査でわかりました。
抗がん剤治療を終え経過観察になり、2017年4月現在は闘病の日々が夢だったのかと思う程元気な毎日を過ごしております。
 
婦人科受診のきっかけとなった症状は、運動しても下腹が膨らみ続けていた、右下腹部の激痛、地味に続いていた性器からの不正出血…他にも細かい変化はありましたが、今までに経験したような月経トラブルとは別物であると感じました。
 
瞬間的に思ったのが「もしかして…子宮筋腫?」、この時点で私の頭に「卵巣に関して問題がある」ということはこれっぽっちもありませんでした。なぜなら、私の中では生殖器の異常=子宮の異常という、己の体に無知極まりない考えがあったからです。ですから婦人科の診察を受け「卵巣が腫れている」というドクターの言葉に非常に驚いたことを記憶しております。
 
私は自分の体に対してあまりにも無知でした。
 
初潮を迎えてから、どの臓器よりも一番身近であったはずの卵巣、子宮のことをなーんにも知りませんでした。
 
2度目の手術の前夜、永遠の別れとなる卵巣と子宮に対し「気付かなくてゴメン、労わってあげなくてゴメンね」と掛け布団にくるまり涙しました。
 
己の体を知ろうとしてこなかった自分
 
女性の先輩でもある母親と「性」に関する会話を積極的にしてこなかった
 
卵巣・子宮を失い後悔していることを挙げるならばこの2つでしょうか。
 
ですが病は後悔だけを与えたわけではありません。
 
「体の変化に敏感になること」
 
「こもらないで吐き出すこと」
 
今後の私の生活にとって重要なことを教えてくれました。
 
私は子供を産む前に病気になってしまったので、自分が産んだ子供に闘病中に感じたことを話す機会は永遠にありませんけれども、これから出会う若い人達や自分の姪達に、積極的に「卵巣」「子宮」「性」のことを語れる人間になろう!と思っています。