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ovarian cancer patients support group,SMILEY

スマイリーからのお知らせ


【お知らせ】12月1日よりドキシルの販売が持田製薬株式会社から富士製薬工業株式会社にかわります

2022年11月24日

 

平素よりスマイリーの活動にご理解と応援をいただきありがとうございます。
卵巣がん体験者の会スマイリーの片木美穂です。

2009年4月22日、卵巣がん患者が待ち望んでいた抗がん剤が日本で承認されました。
抗がん剤「ドキシル」
2006年に友人と米国NCCIのガイドラインを調べた時に衝撃を受けました。
再発卵巣がんの治療として示されていた「ドキシル」「ゲムシタビン」「トポテカン/ノギテカン」そのいずれもが日本では承認されていなかったのです。

私たちは2006年9月1日に患者会スマイリーを結成、署名活動をはじめ2回にわたり、18万筆を超える署名を提出し早期承認を求めました。

結果、2009年4月22日、抗がん剤ドキシルが承認されました。

現在ドキシルは
●プラチナ感受性再発卵巣がん(カルボプラチンとの併用)
●プラチナ抵抗性再発卵巣がん(ベバシズマブとの併用も可能 ※体調によっては併用できないこともあります)
の治療に使われています。
パクリタキセル+カルボプラチンの併用療法で痺れが強く出ていて再発治療で同じ治療をすることに戸惑われている患者さんや、プラチナアレルギーが出たり、プラチナ抵抗性になった患者さんの多くがドキシルでの治療を行っています。
再発をした時にはとても大切なお薬のひとつです。
スマイリーでは2022年1月から昨日までにおよそ1200件あまりの相談を受けているのですが、うち100件ほどがドキシルに関する相談です。
主にはプラチナ抵抗性になったけどドキシルにどれくらい期待ができるかといったようなものではあるのですが、なかには口内炎や手足症候群といった他の抗がん剤にみられない副作用の相談もあります。
特に手足症候群は病院で手足のケアについては説明を受けても、その他の皮膚に関しての説明がないために体に合わない下着などの影響で強い締め付けが起こり症状がそれ以外の場所で起きる場合もあります(ユニクロのブラトップなどで締め付けを和らげることで改善することもあり)。
承認されて10年以上経過しますがまだまだそういった相談があるお薬です。

そのドキシルですが、2009年4月22日からはヤンセンファーマが販売しておりましたが、2018年1月には持田製薬株式会社に販売が移り、そして2022年12月1日に富士製薬工業株式会社に販売が移ることになりました。
富士製薬工業株式会社は、子宮内膜症や緊急避妊薬、更年期様の症状などに対するお薬をたくさん出している婦人科治療薬では非常に有名なメーカーです。
卵巣がんで治療する女性の中にはHRTとしてジェル上のエストロゲンを使ってらっしゃる方もおられると思いますがその1つも販売されています。
卵巣がんの治療薬を扱われるのは初めてのようですが、どうかこれまでの経験を活かしてよりドキシルが適切に患者さんに用いられるよう販売していただけたらうれしいなと思っています。

富士製薬工業株式会社のプレス
https://www.fujipharma.jp/__upload/0a4abdcd4d8320ddd9a53e3f264f22b960e69a2a.pdf


 


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