【お知らせ】早期からの緩和ケアが受けられる施設一覧
平素よりスマイリーの活動にご理解とご協力いただきありがとうございます。
みなさんは「緩和ケア」と聞くとどういう医療を思い浮かべますか?
もしかしたら前向きな治療がもう受けられない時にたどり着く医療のような印象を持っている人もおられるかもしれません。
しかし「緩和ケア」は終末期と呼ばれる段階だけ受ける医療ではありません。
病と向き合う人が「痛み」「苦痛」「不安」を感じた時に和らげたり支援を受けることもできるのです。
日本では国のがん対策で「早期からの緩和ケア」が必要な人に届くということが打ち出されています。
がんの痛みというと身体的な痛みを想像しがちですが、人が感じる痛みには社会的痛み、精神的痛み、スピリチュアルな痛みなど多岐に渡り、それぞれが影響をしあっています。
がんになり、手術や化学療法がうまく行ったとしても「抗がん剤治療による痺れが取れない」「性交渉が痛くてできない」といった治療による辛さに加え、「がんになってから眠れない」「がんになった自分は生きている価値がないように感じる」「通院で仕事を休むことが多く職場で迷惑に思われているように感じる」といった不安や治療後に生き辛さを感じるといったこと、経験した人は少なくないと思います。
患者会にはそうした「がんにまつわるさまざまな辛さ」の相談が多数あります。
都度、患者会だけでは支援が難しい・医療的なアプローチがあったほうがいいかなと思う場合は早期からの緩和ケアについて説明をし(多くの人が緩和ケアは前向きな治療が終わったら受けるものと誤解しているため)、がん治療中に感じるさまざまな辛さについて支えてもらえることを説明しています。
ですが実際のところ、「主治医に相談をしても”まだいく段階じゃない”といって繋いでもらえない」「院内の緩和ケアに相談にいっても早期からの緩和ケアはしていないと言われた」という患者さんから声が届くことも少なくなく、なかなか辛さへのアプローチに壁を感じることが多かったです。
そうしたことから、早期からの緩和ケアが適応だろうと感じる患者さんの相談があったとしてもどこの病院を紹介していいか支援に悩む毎日でした。
そうしたことをTwitterで他のがん種の患者会のみなさんと話していたところ、その声をうけ、緩和医療に携わる医師の有志による調査が行われこのほどリストが公開されました。
「早期からの緩和ケア外来Web」
https://pluscarekanwa.jimdofree.com/
(一般社団法人プラスケアのホームページにジャンプします)
都道府県別にも検索できるし、受診できる対象も示されています。
どうか活用されますように!
西先生はじめ、緩和医療に携わる有志の先生方に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。