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ovarian cancer patients support group,SMILEY

スマイリーからのお知らせ


【お知らせ】明日11月17日京都市内が子宮頸がんシンボルカラーに(続報)

2020年11月16日

 

明日2020年11月17日に迫った『京都のモニュメントをティール&ホワイトにライトアップ!~子宮頸がん征圧に向けたWHOの世界戦略開始記念イベント~』。
京都市内のさまざまな場所が子宮頸がんのシンボルカラーであるティールアンドホワイトリボンカラーにライトアップされます。
子宮頸がんは若い世代に発症者が多く、検診の受診率もまだまだ低いです。
そして検診を受けても発見できるのはHPV(ヒトパピローマウィルス)に持続感染をしている状態での発見です。
子宮頸がんの患者の多くが感染している16型18型などに関してはHPVワクチンで予防できますが、日本では接種率がとても低く、大阪大学の研究では将来の一定期間に子宮頸がんに罹患する患者さんが1万7千人、死亡者が4千人増えるという予測が論文として発表されました。
また世界で最も信頼されている医学誌の1つであるNEJM(New England Journal of Medicine)では4価のHPVワクチンは子宮頸がんを予防するという研究結果が論文として発表されました。

先日スマイリーのホームページでこのイベントのお知らせをした時、
なぜ卵巣がんの患者会なのに子宮頸がんの啓発をしているの?
という声をいただきました。少しスマイリーの思いを伝えさせてください。
 
私たち卵巣がん患者はどの年代にもがんが発症するがんです。
(卵巣がん発症者数のグラフ)

そして私たちの治療は手術は避けることができません。
多くの患者さんが子宮や卵巣を失います。

スマイリーには「これから結婚をする予定なのでなんとか子宮と卵巣を残すことはできないか」「結婚してこれから幸せな生活が始まる予定でしたが卵巣がんになりました。子供が産みたいですがどうしたらいいですか。」といった質問は毎年のようにあります。
また10代や20代で卵巣がんになった子たちのなかには「私は恋愛をしてもいいのでしょうか」「将来結婚はできませんよね」と辛い思いをしている子たちもいます。
(もちろんそうしたことを理解してくれるパートナーと出会って幸せな家庭を築いている子たちも多いです。)
 
子宮頸がんはHPVワクチンによる一部の型のがんの予防、そして検診によりたとえ持続感染をしても早期で発見できる可能性があるがんです。
でも正確な情報はまだまだ世の中に伝わっていません。
また一部の過激な報道によりワクチンが過剰に怖いものであるような印象を持っている人たちも多くいます。

卵巣がん患者と同じように子宮や卵巣を失って辛い思いをする人たちを増やしていいのでしょうか?
私たちが辛い思いをしたからこそ啓発したいです。
 
もう10年くらい前になるかと思います。
京都の足立病院の澤田守男院長(当時は違う病院で婦人科がん治療を熱心にされていました)と出会いました。
患者さんのことを第一に考え、日々、自分には何ができるのか考えておられることが講演からひしひし伝わってきました。
患者さんからの質疑応答も緊張している様子でしたがとても真剣に受け答えされていてすごく感動したことを覚えています。
澤田先生が今回このような世界規模のライトアップイベントの日本でのアクションの中心になっていること、毎日熱心にSNSで発信されていることを見て私にもなにか協力ができないかなと思いこうして発信しています。

子宮頸がんであっても卵巣がんであっても救える命は救いたい、正確な情報を知ってもらいたいという思いは同じだと思います。

そんな澤田先生の努力が実りWHOのサイトにも紹介されました。
https://www.who.int/initiatives/cervical-cancer/lighting-events?fbclid=IwAR3eVjh_B1X3EHbbOiyEmwQBaClKK0xkne-hVH7YJ6cE944wBz3fsJVS040
ポスターもしっかり掲載されています

https://www.who.int/docs/default-source/cervical-cancer/events/japan-kyoto-event-flyer-20201115.pdf?sfvrsn=7c83dc08_2&fbclid=IwAR2xa2nO1xegRA7e9gPXm4P1Xoy3KAodQQlonuwPS7h3_IcwaOzvV05frS4

このホームページを見てくださっているみなさんの近くにもワクチン接種時期であるお子さんもおられるかもしれません。

どうかまずは子宮頸がんについて興味を持ってもらえる一助になりますように。

 


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