どこに住んでいても、最良の生存率および生活の質を最適化する手術、治療、臨床試験が提供される必要があります。

個別化医療によって、一部の卵巣がん女性の治療と転帰は変わりつつあり、今後もさらに多くの女性に利益をもたらすでしょう。また、手術件数の多い施設における、経験豊富かつ訓練を積んだ外科医による卵巣がん手術は、生存の可能性が最も高いことがエビデンスで示されています。そして、世界中でたくさんの有望な臨床試験が進行しているにもかかわらず、これらすべての臨床試験のアクセスや情報は不均衡で、患者や医師にとって入手し難く、存在しないに等しいといっても過言ではありません。
資金不足が、最善の治療への障害となってはなりません。リソースに富む国と貧しい国との格差がこれ以上拡大することは許容できません。エビデンスに基づく卵巣がんの臨床ガイドラインなど、利用可能なリソースの整備や向上をはじめとした標準的な水準や範囲を達成するには、質の高い集学的治療、必要な治療薬や技術、腫瘍外科に、誰もがアクセスできる医療を目指したさらなる改善が必要です。つまり、どのような状況においても、ゴールは常に現状を改善するためにあるのです