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卵巣がんとは
日本での卵巣がん罹患数は、1999年には7,314人と推計され最近では毎年約8,000人と推定されています。
2005年には4,467人が卵巣がんで死亡し、死亡数は近年明らかに増加傾向にあります。
卵巣は骨盤の中にあるため腫瘍ができても自覚症状が乏しく、また、適切な検診法が確立されていないことから、卵巣がんの約半数が進行がんで発見されます。
転移のない卵巣がんは手術だけで治る場合もありますが、転移した状態ではじめて治療を受ける場合は、手術だけですべてのがんをとり除くことはできず、残された腫瘍に対しては、手術後に抗がん剤による治療が行われます。 このように、卵巣がん患者にとっては抗がん剤治療が非常に大きなウェイトを占めています。
また、卵巣がんは転移などいわゆる進行した状態で発見されることが多いことから、再発を繰り返しやすいがんとも言われています。
日本婦人科腫瘍学会編の卵巣がん治療ガイドラインには、長期生存率は不良ということが明記されており、サバイバルベネフィット(*)を考えた治療の向上が求められます。
※サバイバルベネフィット・・・既存の治療法に新たな抗がん剤が加わることで患者の生存率・生存期間の伸びる可能性。薬剤の効果ではなく生きるための効果。
◎現在の卵巣がん治療(卵巣がん治療ガイドライン2007年改訂版より)
■標準治療
・TC療法 パクリタキセル+カルボプラチン
■標準的初回化学療法のオプション
・DC療法 ドセタキセル+カルボプラチン
・Weekly−TC療法 パクリタキセル+カルボプラチン
・CPT−P療法 イリノテカン+シスプラチン
・CAP療法 シクロホスファミド+ドキソルビシン(適応外)+シスプラチン
・CP療法またはCC療法 シクロホスファミド+シスプラチンまたはカルボプラチン
・ シスプラチン単剤
・ カルボプラチン単剤
■再発卵巣がんの化学療法
パクリタキセル単剤
イリノテカン単剤 再発卵巣がんに対してランダム化試験されていない
ドキシル単剤 適応外
トポテカン単剤 適応外
ドセタキセル単剤
ゲムシタビン単剤 適応外
エトポシド単剤(経口) 適応外
イリノテカン+エトポシド(経口) 適応外
ゲムシタビン+ドキシル 適応外
※エトポシド(経口)とドキソルビシンに関しては、2007年9月21日に社会保険適用が審査で認められています。
よりよい卵巣がん治療を受けるために
1.医師と患者は対等です
極端な言い方になりますが、「お医者様が言うのなら間違いがない」という考えは間違いです。
薬ひとつでも”どうしてその薬が必要なのか、どのような効果があり、どのような副作用があるのか”やり取りをして自分の納得のいく治療を行いましょう。
医師はエスパーではありません。副作用が辛いこと、不安なこと・・・、言葉に出して、伝えなくては十分理解してもらもえません。
メモを取りながら、二人三脚で治療を進めていきましょう。 ※写真はイメージ図
2.がんを知り、がんと向き合い、がんに克つ
がんを知ること/告知期(標準治療を知ること)
がんと向きあうこと/治療期(自分の病気のこと・状態を自分でしっかり把握すること)
がんに克つこと/予後期・終末期(がんを受け止め、できるだけ満足な生活を送ること)
3.根拠のある正しい情報を入手しましょう
がんのことを話せば十人十色、皆さんさまざまな治療や体験をされています。
医療情報はわらをもつかむ思いでつい飛びつきたくなりますが、ちょっと冷静になって。
きちんとした根拠のある正しい情報なのか、あなたにとって必要な情報なのか、まず考えてみましょう。
また、患者同士の会話や、ネット上での掲示板やオフ会などでアドバイスを受けることがあってもそれには”YES”だけでなく、”NO”というべき場合も出てきます。自分にとって必要のないアドバイスは、うまくお断りする姿勢も大切です。
スマイリーは、真剣にがんと向き合う患者さんや、ご家族の力になりたいと思っています。
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