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スマイリー代表のつぶやき


多くの人に知ってもらいたい:この問題はイソジン牛乳だけではない

2018年09月10日

ずいぶん前から、個人的にずっと戦っていた(イソジン牛乳を提唱している医師の勤める病院に抗議をしたり、厚生労働省や地方厚生局にも通報したりしました)、イソジン牛乳について、「それはたいへんな問題だ」と気づいてくださり、粘り強く、また信じてしまった患者さんは被害者であることを忘れず尊重をし、きちんと取材してくださった長野記者に心から感謝します。
また、若尾先生、大野先生が「アホなこというな」とせず、ていねいにわかりやすく問題点をご説明くださったことに感謝します。

卵巣がん体験者の会スマイリー代表片木のブログ

 
ハフィントンポストの取材を受けました。
医師が提唱「イソジン⽜乳」の怪 うがい薬入りの牛乳でがんが消える?メールと⼝コミで拡散も
https://www.huffingtonpost.jp/2018/09/09/isojin-milk_a_23518877/
 

患者会をしていて驚いた患者さんを惑わせる療法はイソジン牛乳だけではありません。
「腫瘍熱が出たらキャベツを全身に貼る」、「腹水が溜まったら小麦粉と里芋を練ったパスタをお腹に貼る」、「60万円の酸素ドームを買って毎日入る」、「水素の粉(そもそも水素がどうやって粉に?)を水に入れると水素の回転が従来の水素に比較して逆回転してその自然の摂理に反する動きによりがんが消える」、「夜10時に寝るとゴールデンホルモンが出てがんの抑制になる」・・・・などなど 普通に聞いたら「無いわー」と思うようなことでも、患者さんや家族は信じてしまうことがあるのです。
  
でも、今回のイソジン牛乳でもわかったことは、西日本の医師が数多の患者会に送った論文に書かれていたことは、「がん細胞を用いたシャーレでの実験も、動物実験もなんもしてない、脳内で妄想しただけのものが”良かれとして”患者さんに伝わり、信じたり、同時に行なっていた標準的治療が治療が同行したことで信じてしまった患者さんを通じてさらに信憑性があるように思われ拡散されていたこと」でした。
 
当たり前の話ですが、こんなものを信じて毎日イソジンを服用することはたいへん危険です。
  
私がTwitter等で「イソジン牛乳を信じないで!」と警告を上げ始めた頃、この取材を受けてくださった、イソジン牛乳を信じてしまった患者さんからスマイリーに抗議がありました。
彼女の求めに応じ、イソジン牛乳のメールをPDFにして晒すことはやめましたが(もちろん彼女の個人情報についてはマスキングしていました)全く話が噛み合わず、それだけ患者さんが盲信し縋ることの根深さを感じました。
この患者さんは、西日本の医師にメールの中で「患者さんから感謝のメールが届きました」として実名、詳細な住所や電話番号まで晒されているのに、西日本の医師の役に立つならと黙認しておられました。
きっと彼女には「自分には効いた」という思いがあり他の人を助けたいという善意でもあったのでしょう。
  
そういう「良かれとおもって」の行動が時には患者さんを危険に晒してしまう・・・がん治療においてそういうことはままあるため、私どもスマイリーでは会の中でのこうした民間療法などのやり取りを一切禁止しております。
 
かつて、当会でも「抗がん剤は毒だから水をガブガブ飲んで流したほうがいい」と投稿した会員さんがおり、それを鵜呑みにしてしまった患者さんが水中毒になってしまったという悲しい事故がありました。
卵巣がんの現在の初回化学療法であるパクリタキセルとカルボプラチンの併用療法は、最後に生理食塩水で流すために過度の飲水は必要ありません。
そのようなことが起きて健康被害が起きた時、勧めた人は責任が取れるのでしょうか?
  
このイソジン牛乳について話を戻すと、当会が活動をはじめた当初からメールが届き始め、頻繁に内容のバージョンアップを繰り返しています。
最近では、元厚生労働大臣であり、元国会議員でもある坂口力医師にもメールを送ったらしく、それを坂口医師が激励したとも受け取れる内容が加筆されており、坂口医師のメールアドレスまでそのまま入っています。
厚生労働関係に強い記者さん複数人に確認をしてもらったところ間違いなく坂口医師の携帯のメールアドレスだと言われました。
自信のないものほど箔をつけたがるというか「この人も信じてくれた」、「あの人も応援してくれた」としたい詐欺の典型だと思います。
著名な方(まして医師)がどう読んでも科学的根拠が低い、このようなものを安直に応援をすることはとても残念です。
 
どうか患者さん同士の口コミのなかには「根拠が薄弱な治療」どころか「根拠が全くないものや害があるものもある」のだと知ってください。
また、患者会などはキチンと科学的根拠をもった情報を患者さんに伝えるべきで、こうしたイソジン牛乳のようなどう見ても科学性の低いメールを拡散して患者さんをまどわせないでください。
(患者会として責任取れるんか?というてやりたい)
イソジン牛乳なんて「こんなん信じる人おらんわ」と流さないでください。
巷に流れる「良かれと思って」患者に伝えられる「根拠なきアドバイス」はこの記事の内容に近いものも多いと思います。
多くの人にこの問題を知ってもらえますよう、シェア、拡散お願いします。

 


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