卵巣がん体験者の会スマイリーバナー

ovarian cancer patients support group,SMILEY

壁(障害)を減らそうよ


ソフィーさん (卵巣がん患者)


 
私は卵巣ガンが約五年前にわかり、すぐに手術と最初の抗ガン剤治療をしました。
その後、再発し2度目の抗ガン剤治療を済ませ数ヶ月後に、また再々発となりました。
再々発がわかった時のショックは記憶の一部が飛んでしまうほどでした。
それに、治療を繰り返す度に、壁(障害)が増えているのに気がつきます。
もちろん、壁(障害)のなかには病院の医師や看護師、そして友人や家族の力を借りて、協力して乗り越えられるものもあります。
彼らの支えには心から感謝します。
私の言葉に耳を傾け、最善の方法を一緒に考えてくれる人がいるおかげで勇気と希望を持つことできます。
そして、患者会の力。自分の病気に無知なままでいるよりも正しい情報を得ることでそれは自分を守る力になる。1人じゃない、そのつながりに支えられています。
だから、辛い時も私は自分に幸運なのだと言い聞かせることができます。
 
でも、やはり大きな壁(障害)があります。
「運」では済まない壁(障害)です。他の国では使われている薬が使えない。同じ日本に住んでいるのに、年齢やたまたま住んでいる地域が違うから、
あるいは知っている情報の差で、必要な治療や最善の手当が受けられない。
その壁(障害)は、同じ仲間として、心の痛みや複雑な気持ちを患者にもたらします。
どうか、どこに住んでいても、年齢や情報に関わらず、最適な治療や最善な手当が受けられるようになることを願います。